臨床工学技士の仕事は、医療現場で医療機器や器具・装置などの維持管理や点検修理に校正である。医療機器の操作と言えば、患者の命に関わるので責任感を持って行う必要がある。また、データ分析のような細かい作業をするため、ミスがなく几帳面な仕事が出来る人が向いている。そんな医療機器の維持管理には専門的知識が必要だ。そのため臨床工学技士になるには、国家資格合格が必須である。臨床工学技士のキャリアは、現場で経験を積むことで得られることが多い。医療現場において、どのチームともコミュニケーションをとりながら診療や治療を進めるため、協調性がある人がいいだろう。医療機器も日々進化しているので、常に新しい知識を身につけようとする向上心も大切だ。現場で得た経験や、専門的知識の証明となる資格などを取得することでキャリアステップ出来るだろう。キャリアアップに有利な資格には、日本臨床工学技士会主催の血液浄化専門臨床工学技士や不整脈治療専門臨床工学技士に、呼吸治療専門臨床工学技士と手術関連専門臨床工学技士に高気圧酸素治療専門臨床工学技士がある。他の学会主催の認定制度では、血液透析の専門家である透析技術認定士や、4学会認定資格の体外循環技術認定士などがあり、資格取得には、決まった回数の症例経験が必須である。よって、医療現場での経験と資格で得た高い知識は医療機器のスペシャリストである臨床工学技士の仕事に必要と言えるだろう。